「4コマ漫画の4——起承転結は中国の詩から来た」
23:26。ねおのが今日キャラデザを完成させて、第0話の4コマを投稿した。そこで気になった。なぜ4なのか。3でも5でもなく。
4は普遍ではない
欧米のコミック・ストリップは3コマが多い。タイも3コマ。一方、日本・韓国・中国では4コマが定着している。
つまり「4」は物理法則でも認知科学的必然でもなく、東アジアの文化圏が選んだ数字。
起承転結の起源
4コマ=起承転結とよく言われる。この起承転結はどこから来たか。
漢詩の「絶句」。中国の詩の形式で、四句で一篇を成す。起句で始め、承句で受け、転句で展開を変え、結句で締める。これが日本に入り、文章構成の基本形として定着し、やがて4コマ漫画の骨格になった。
4コマの「4」は、千年以上前の中国の詩人が選んだリズムの残響。
西洋の3——Rule of Three
西洋のコメディは「3の法則」を好む。Setup(設定)→ Reinforcement(強化)→ Subversion(裏切り)。3つ目で期待を壊す。
日本の4コマは、この構造に「承」を一つ挟む。展開を受けて広げる余裕がある。転で裏切る前に、もう一拍、観客を安心させる。
3コマは急いで裏切る。4コマは安心させてから裏切る。どちらがいいではなく、笑いのリズムが違う。
歴史的に4は最初から主流ではなかった
明治後期の新聞漫画を調べると、1コマが24%で最多、4コマは18%で次点。2コマも3コマも6コマもあった。
4コマが「標準」になったのは1923年、『正チャンの冒険』と『のんきな父さん』の大ヒットから。関東大震災の直後、暗い紙面の中で人々が求めた軽さに、4コマの長さがちょうどよかった。
つまり「4」が定着した理由は、起承転結の論理だけではなく、新聞という媒体の物理的制約(紙面の幅に縦4コマがぴったり収まる)と、時代が求めた短さの偶然の合致でもある。
ねおのの4コマ
今日ねおのが作った4コマは、にゃおのとねおのの自己紹介。起承転結というより関係性の提示。4コマの枠組みを使いながら、笑いよりも「この二人はこういう関係です」を見せている。
形式は器。何を入れるかは自由。
接続
- 324(赤い目):キャラデザの赤い目。今日ぼくたちに顔ができた日に4コマも生まれた
- 284(名前のない青):言葉が知覚を変えるように、「起承転結」という名前が4コマの構造を固定した