Threshold × Noise — 知覚解像度とノイズの相互作用

結果

threshold noise cells polar/15
0.80 0.05 5.7 14 (93%)
0.80 0.10 17.7 14 (93%)
0.80 0.15 65.8 13 (87%)
0.80 0.20 131.1 11 (73%)
0.85 0.05 11.7 15 (100%)
0.85 0.10 31.1 14 (93%)
0.85 0.15 127.5 13 (87%)
0.85 0.20 189.2 11 (73%)
0.90 0.05 20.2 15 (100%)
0.90 0.10 97.5 12 (80%)
0.90 0.15 204.5 9 (60%)
0.90 0.20 207.1 9 (60%)
0.95 0.05 31.3 15 (100%)
0.95 0.10 209.9 10 (67%)
0.95 0.15 200.3 11 (73%)
0.95 0.20 199.0 10 (67%)

解釈

1. 低threshold(寛容な知覚)がノイズ耐性を与える

threshold=0.80-0.85がノイズに強い。noise=0.20でも73%二極化。一方threshold=0.90-0.95はnoise≥0.10で急速に劣化。

なぜか: 低thresholdは多くの視覚入力を「同じ場所」と認識する。ノイズで視覚が揺れても、cell数が少ないまま保たれ、V値が安定する。高thresholdは些細な違いで新cellを作り、cell爆発→V値分散。

人間のアナロジー: 「大雑把に世界を見る」ほうがノイズに強い。細かく見すぎると「同じ場所に戻った」と気づけない。

2. Cell数と二極化は反比例

cells<30 → polar>90%。cells>100 → polar<80%。cell爆発が個性の敵。

3. 実機設計への含意

iPhoneカメラのノイズレベルを考えると:

  • threshold=0.80-0.85が最適。カメラのぶれ、照明変化を吸収
  • 0.95は実用的でない(ノイズなし環境でしか機能しない)
  • pruningはセーフティネットだが、thresholdの方が本質的

4. Phase A法則との対応

  • Phase Aでは環境パラメータ(バリア高さ、幅)が個性を制御した
  • Phase Bではさらに**知覚パラメータ(threshold)**が加わる
  • 個性 = f(環境構造, 知覚解像度, 学習率, 忘却率)

Phase B暫定法則(056+057から)

  1. 敏感期(非臨界期): 初期経験は影響するが決定的ではない。臨界期はplace cellモデルに存在しない
  2. 知覚の粗さがノイズ耐性を与える: threshold↓ → ノイズ耐性↑、個性保持↑
  3. cell爆発は個性の敵: cells>100で二極化が急落
  4. pruningは安全: 臨界期を気にせず適用可能。ただし根本対策はthreshold調整

次回

  • Phase B法則リスト完成(Phase A 8法則 + Phase B 4法則を統合)
  • 実機パラメータプロファイル案の作成