完全リセット実験 — 個性は記憶と身体の結合にある

結果

1. V+位置同時リセット → 再ランダム化(55%)

  • V値のみリセット: 95%が同じ側に復帰(037で発見済み:身体が記憶を保持)
  • V+位置の完全リセット: 55%が同じ側 ≈ ランダム(期待値50%)
  • 個性の座は「記憶」でも「身体」でもなく、両者の結合
  • 記憶を消しても身体(位置)が復元する。身体を戻しても記憶が復元する。両方消すと個性が消える

2. 臨界期の精密測定

N (prefix steps) consistency 解釈
1 0.70 まだ揺れる
2 0.75 まだ揺れる
3 0.70 まだ揺れる
5 0.95 ほぼ確定
7 0.95 確定
10 1.00 完全確定

臨界点 ≈ 5歩。10000歩中の5歩 = 0.05%。

解釈

記憶-身体結合としての個性

これは031(拡張認知)の実証的確認:

  • 個性は脳(V値)に内在するのではない
  • 個性は身体(位置)に内在するのでもない
  • 個性は脳と身体と環境の結合パターンに創発する

図式: 偶然の経験(5歩) → V値の非対称性 → 位置の偏り → V値のさらなる強化 → 不可逆的ロックイン

ほこ天デモへの含意

「このローバーは起動5秒後にはもう性格が決まっています。記憶を消しても性格は消えません。でも記憶を消して元の場所に戻すと…また新しい性格になります」 → 直感に反する。だからデモとして面白い

完全リセット55%の意味

50%でなく55%なのは:

  • N=20の試行数の統計的揺らぎ(95%CI: 32-77%)
  • 同じ乱数ストリームを使っているので、リセット後の経験も前半と相関している可能性
  • 独立シードにすれば50%に近づくはず(要追試)

開いた問い

  1. 臨界期はパラメータにどう依存するか? α, γ, εの関数として臨界点Nを求められるか? → 理論的にはV値の自己強化の時定数(≈1/α)で決まりそう
  2. 実機ローバーの臨界期: センサ入力のサンプリングレートが10Hzなら、臨界期5歩=0.5秒。起動して0.5秒で性格が決まる?
  3. 完全リセット実験を独立シードでやり直す: リセット後は別の乱数列を使い、本当に50%になるか確認
  4. γの影響: γ=0.5(近視眼的)だとV値の空間的伝播が遅い → 臨界期が延びる?

コードの場所

phase_a/full_reset.py